ヒト幹細胞培養上清液を使った治療の流れ

ヒト幹細胞培養上清液とは何か

ヒト幹細胞培養上清液とは、人体から抽出した幹細胞を培養したときの上澄み液のことをいいます。
人体はさまざまな細胞から構成されていることは周知のとおりですが、そのなかでも自らと同じ細胞を複製する能力をもち、なおかつ他のさまざまな細胞へと分化する能力もあわせもった細胞が幹細胞です。
この幹細胞は病気やけがによってダメージを負ってしまった細胞を修復するはたらきがあり、その治療のための再生医療に用いられます。
また単なる病気やけがの治療だけではなく、老化した肌のハリやツヤを取り戻すための美容整形分野でも、同様に幹細胞を用いた再生医療の応用が進められています。
本人から採取した幹細胞を培養して、ほうれい線や眉間のシワなどの気になる部分に直接注射したり、あるいは静脈に点滴して体内に戻す方法が主流ですが、このように幹細胞そのものを点滴・注射する方法のほかにも、最近ではヒト幹細胞培養上清液を用いる方法が新たに登場しています。

ヒト幹細胞培養上清液を使った治療の流れ

ヒト幹細胞培養上清液は幹細胞そのものではありませんが、細胞から分泌されるタンパク質の一種で免疫細胞を活性化させるはたらきをもつサイトカインなどの物質を豊富に含んでいます。
これを応用した美容目的での治療も一部のクリニックでは行われており、治療の流れはほぼ同様です。
通常は治療前にドクターによる入念なカウンセリングが行われ、治療の意義や注意点その他についてのくわしい説明があります。
もしも疑問点や不安な点があれば、この段階でしっかりとドクターに伝えておくとよいでしょう。
そしてドクターが検査や診察をして持病がないかどうかなどもチェックの上で適切な治療方法を決定し、いよいよ治療へと移ります。
通常はリラックスした状態で数十分程度の点滴・注射を受けるだけであり、これを数週間ごとに続けて終了です。
明確に何回まで続ければよいかは個人差があるので一概にはいえません。
また分量や回数、部位などによっても料金に差があります。

まとめ

ヒト幹細胞培養上清液とは、人体から抽出した幹細胞を培養したときの上澄み液のことをいい、ここにはタンパク質の一種であるサイトカインなどの物質が含まれています。
幹細胞は自己複製と他の細胞に分化する能力の両方をもった細胞であり、病気やけがの治療のための再生医療の分野で注目されていますが、近年では美容整形などの分野での応用も進んでいます。
ヒト幹細胞培養上清液を用いた美容目的での治療の場合、最初にカウンセリングや診察を受けたのち、注射・点滴で体内に注入することを定期的に繰り返すのが基本的な流れとなります。

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